障害のある子と泊まる|予約前に宿へ送るメールの文例

予約する前に、宿へメールを送っています。

面倒に思えますが、これをやるようになってから、泊まれる宿が増えました。断られることより、「それなら大丈夫です」と言われることのほうが多いです。

そのまま使える文例と、聞く項目が何のためにあるのかを書きます。

この記事でわかること

まず、そのまま送れる文例

コピーして、要らないところを消してお使いください。

ご担当者さま

はじめてご連絡いたします。
◯月◯日に、大人◯名・子ども1名での宿泊を検討しております。

子どもに障害があり、車椅子(バギー)を使っております。
座った姿勢を保つことが難しく、食事・入浴・排泄に介助が必要です。

伺いたいことがいくつかあり、お手数ですが教えていただけますでしょうか。

・できるだけ階段のないお部屋をお願いできますでしょうか
・お風呂に近いお部屋をお願いできますでしょうか
・貸切風呂はございますか。ある場合、予約はいつからできますか
・使用済みのおむつを入れる容器(おむつポット)をお借りできますか
・加湿器をお借りできますか
・ベッドガードをお借りできますか
・ミキサーをお借りすることはできますでしょうか(食事を細かくする必要があるためです。難しければ、持参いたします)

難しいものがあっても、こちらで用意して伺いますので、
できるもの・できないものを教えていただけますと助かります。

どうぞよろしくお願いいたします。

最後の「難しいものがあっても、こちらで用意して伺います」が効きます。

これを書いておくと、宿の側が断りやすくなります。断りやすいと、できることだけを素直に答えてくれます。全部できないと受けられない、という空気になると、宿のほうが身構えてしまいます。

それぞれ、何のために聞いているか

階段のない部屋

「バリアフリー対応」と書いてあっても、部屋にたどり着くまでに段差があることがあります。

とくに旅館は要注意です。敷地が広く、玄関から部屋まで渡り廊下や数段の階段があるのがふつうの作りです。部屋の中だけバリアフリーでも意味がありません。

「玄関から部屋まで、段差は何か所ありますか」と聞くと、より正確に分かります。

お風呂に近い部屋

移動の回数を減らすためです。

お風呂上がりは、いちばん手がかかる時間帯です。そこで長い距離を移動すると、子どもも親も消耗します。濡れた体で廊下を行くのも大変です。

貸切風呂

大浴場に入れるかどうかで悩まなくて済みます。

人の目もありますし、介助のための場所も要ります。貸切なら、時間も使い方も自由です。

予約がいつから取れるかを必ず聞いてください。当日の受付だと、着いた時点で埋まっていることがあります。

おむつポット

使用済みのおむつを入れる、ふた付きの容器です。

赤ちゃん連れ向けに用意している宿があります。大きい子のおむつでも、同じものが使えます。部屋のゴミ箱にそのまま捨てるのは、こちらも気を使うところです。

無ければ、においを閉じ込める袋を持っていけば足ります。

加湿器

のどや気道が弱い子には、これが大きいです。

ホテルは乾燥します。一晩でたんが固くなって、翌朝つらくなることがあります。貸出があるかどうかで、夜の過ごし方が変わります。

ビジネスホテルでは貸出があることが多く、旅館では無いことがあります。

ベッドガード

落ちるのを防ぐ柵です。

慣れない場所では、ふだんより動いてしまうことがあります。ベッドから落ちると、それだけで旅行が終わります。

無い場合は、布団を床に敷けるかを聞いてください。和室なら、そのほうが安全なことがあります。

ミキサー

これはダメもとで聞いています。

ふつうは無いのですが、まれに貸してくれる宿があります。調理場にあるものを使わせてもらえることもあります。

聞くだけなら、こちらは何も損をしません。借りられたら荷物が1つ減ります。

食事のことも、同じメールで聞けます

必要な方は、文例に足してください。

  • 食事を刻んでいただくことはできますか
  • とろみをつけることはできますか
  • お部屋でいただくことはできますか
  • 持ち込んだものを温めていただけますか

ここは宿によって本当に差があります。何も言っていないのに、見て、刻んで持ってきてくれた宿もありました。

そういう宿は、たいてい2回目からもっと楽になります。障害のある子と泊まった13か所に書きました。

送るときのこつ

予約する前に送る

予約してから聞くと、断られたときに取り消す手間がかかります。先に聞いておけば、合う宿だけ予約できます。

「検討しております」と書いておけば、宿の側も案内として答えやすくなります。

状態は、短く具体的に

診断名を書く必要はありません。宿が知りたいのは「何に困るか」だけです。

「座った姿勢を保つことが難しく、食事・入浴・排泄に介助が必要です」——このくらいで十分伝わります。

「できなければ持参します」を必ず入れる

何度も書きますが、ここがいちばん大事です。

宿に「受けられるかどうか」を判断させると、慎重になります。こちらで用意すると言っておけば、「じゃあこれはできます」と、できることから答えてくれます。

返事は印刷するか、保存しておく

当日、担当の方が変わっていることがあります。「メールでこう伺っています」と見せられると、話が早いです。

現地でも、先に言う

メールと同じことが、現地でも効きます。

駐車場に着いたら、まず「車椅子なんですけど」と言う。これだけで、案内される場所が変わります。

停めてから困って探すより、先に言ったほうが早いです。向こうも、言ってもらえれば動けます。

このサイトで何度も書いていることですが、聞いてみると変わることのほうが多いです。あきらめているのは、たいていこちら側でした。

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この記事でわかること