ヘルプマークのもらい方|手帳も診断書も申請書も要りません

赤地に白い十字とハートのマーク。電車で見かけたことがあると思います。

もらうのに手帳も診断書も要らず、申請書を書く必要もなく、お金もかかりません。窓口で「ください」と言うだけです。それなのに、知られていないために持っていない方がたくさんいます。

この記事でわかること

もらうのに、手帳も診断書も要りません

東京都の配布窓口では、口頭の申し出だけで受け取れます。東京都福祉局の案内にこう書かれています。

  • 申請書などの手続きは不要
  • 身体障害者手帳や診断書は必要ありません
  • 費用はかかりません
  • 一人ひとつまで
  • 具合が悪くて取りに行けないときは、家族や友達、代理の人でも受け取れます。郵送にも対応しています

対象は「外見からはわからなくても、手助けや配慮が必要な人」です。義足や人工関節を使用している方、内部障害や難病の方、妊娠初期の方などが挙げられています。手帳の有無は関係ありません。

どこでもらえるか(東京都の場合)

  • 都営地下鉄 各駅の駅務室
  • 都営バス 各営業所/荒川電車営業所
  • 日暮里・舎人ライナー、ゆりかもめ、多摩モノレール 各駅務室
  • 東京都心身障害者福祉センター(多摩支所を含む)
  • 都立病院、東京都保健医療公社の病院 など

東京都以外は、導入した自治体によって配布方法が違います。お住まいの市区町村の障害福祉担当課に聞くのが確実です。

ヘルプマークはもともと東京都が作ったものですが、2017年7月20日にJIS(案内用図記号)に追加され、全国共通のマークになりました。いまは多くの自治体で配っています。

できないことも、はっきり書かれています

ここは誤解しやすいところです。東京都の案内に、こう明記されています。

交通機関の割引や順番が早くなる、席が確保されるものではありません。

東京都福祉局「もっと知りたい ヘルプマーク ヘルプカード」

優先席を確保するための札ではありません。周りに「配慮が必要です」と伝えるためのものです。ここを取り違えると、期待した反応がなかったときにつらくなります。

付属のシールに、必要なことを書けます

ヘルプマークには裏に貼るシールが付いていて、必要な支援の内容を書き込めます。マークだけだと「何をすればいいか分からない」と言われることがあるので、ここを埋めておくと伝わり方が変わります。

書く内容は短いほど届きます。「発作のときは救急車を呼んでください」「ゆっくり話してください」「一人では階段が降りられません」のように、相手が取れる行動にして書きます。

ヘルプカードとは別のものです

ヘルプマークヘルプカード
形カバンなどに付けるタグ財布などに入れるカード
役割周りに気づいてもらう連絡先や支援内容を伝える
書ける内容付属シールに短く緊急連絡先、呼んでほしい人、必要な支援
もらう場所(東京都)都営地下鉄の駅務室など区市町村の障害福祉課など

ヘルプカードは、「困った」と言えない人・困っていることを自覚できない人のためのものです。災害のときにも効きます。東京都は都内で統一して使えるよう標準様式を定めています。

両方を併用できます。マークで気づいてもらい、カードで詳しく伝える、という組み合わせです。

ネットオークションで買わないでください

東京都の案内に、はっきり書かれています。

自治体が無料配布しているヘルプマークがネットオークションなどで転売されています。東京都は転売を認めていませんので、オークション等で入手しないでください。

東京都福祉局

窓口に行けない事情があるときは、郵送で送ってもらえます。買う必要はありません。

つけることに、抵抗があるとき

「目立ちたくない」「大げさに思われないか」と感じて、もらったのに使っていない方がいます。実際、そういう検索をしている人がたくさんいます。

ひとつだけ言えるのは、ヘルプマークは手帳の代わりではなく、証明書でもないということです。制度上、持つのに資格は要りません。「必要かどうか」を決めるのは本人です。

また、カバンの内側に付けておいて、必要なときだけ外に出すという使い方もできます。常に見せておかなければいけないものではありません。

正直なところ、私自身、どうやってもらうのか分かっていませんでした。この記事に書いた「窓口で言うだけ」という手順を、あとから知りました。

つけてみて実感したのは、バギーに乗っていると、障害があると気づいてもらえないということです。ベビーカーだと思われます。ヘルプマークがあるだけで、まわりの方の接し方が変わります。

※この記事は東京都福祉局の案内(2026年9月時点)によります。配布場所と方法は自治体で違いますので、お住まいの市区町村でご確認ください。

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