都立明治公園のバリアフリー|ユニバーサルシートと芝生

車椅子の子と行ける場所を探していると、「バリアフリー」と書いてあるだけで、中身が分からないことばかりです。

都立明治公園(東京都新宿区霞ヶ丘町)は、我が家がくり返し行っている場所です。何があって、何が足りないのかを、実際に行って確かめたところから書きます。

この記事でわかること

先に、確認したこと

ユニバーサルシートあり(2025年5月15日に設置されました)
男女共用のトイレあり 異性介助でも入れます
芝生あり 天然芝の広場と、人工芝の広場があります
カフェの車椅子席あり スターバックスに車椅子マークの席があります
エレベーターあり BLUE SIX COFFEEの建物にあります
駐車場ありません ここがいちばんの弱点です

ユニバーサルシートは、あとから付きました

この公園でいちばん伝えたいのは、ここです。最初から有ったわけではありません。

公園の公式サイトに、設置のお知らせが残っています。

都立公園のバリアフリーの取組として、トイレ棟の車いす使用者対応トイレに、ユニバーサルシート(障害児やお年寄りにも利用いただける介助用ベッド)を設置しました。

都立明治公園 2025年5月15日のお知らせ

お知らせには、使うときのお願いも書かれています。通常のトイレの利用が難しい方が優先して使えるように、そして使ったあとは元の形に折りたたんで、次の人の通行の妨げにならないように、とあります。

これが付いたことで、変わったこと

おむつ替えのために、家に帰らなくてよくなりました。

説明が要らない方もいると思いますが、書いておきます。大きくなった子のおむつを替えるには、寝かせられる台が要ります。赤ちゃん用のおむつ交換台には乗りません。台がない場所では、おむつを替えるためだけに帰ることになります。

つまりユニバーサルシートが有るか無いかで、その場所に何時間いられるかが決まります。設備がひとつ増えただけで、行ける場所になりました。

設備は、最初から有るか無いかで固定されているわけではありません。無かったところに、あとから足されることがあります。この公園は、その実例です。

ユニバーサルシートという設備そのものについてはバリアフリートイレとはにまとめました。国の資料では「大型ベッド」と呼ばれているもので、設置は義務ではありません。

男女共用のトイレがあります

もうひとつ、地味ですが大きいところです。異性介助が必要な家庭にとって、男女共用のトイレがあるかどうかは死活問題です。

母親が男の子を連れている、父親が女の子を連れている。どちらの側にも入りにくいという状況が、外出のたびに起きます。ここには男女共用のトイレがあるので、その心配がありません。

芝生があるのが、いちばん大きいかもしれません

設備の話よりも、実はここを推したいです。

公園の中央にある「希望の広場」は天然芝の広場です。ここで、車椅子から降ろして、寝そべらせることができます。

座位が保ちにくい子にとって、何時間も座り続けるのはつらいことです。うちの子のバギーは、倒して寝られるタイプではありません。横になれる場所があるかどうかで、その日いられる時間が変わります。

ベンチでは足りません。固くて狭いからです。広くて、やわらかくて、寝かせても平気な場所。それが芝生です。おでかけ先を選ぶときの条件として、あまり書かれていないところだと思います。

希望の広場。天然芝で、奥に国立競技場が見える

もうひとつ、「インクルーシブ広場」もあります。こちらは多様性をテーマにした遊具のある広場で、クッション性のある人工芝が敷かれています。天然芝と違って、季節や天気に左右されにくいのが利点です。

カフェが、ちゃんと使えます

公園に行っても、休める場所がないと長くいられません。ここは2つあります。

スターバックス コーヒー 都立明治公園店

車椅子マークのついた席があります。テーブルの高さと、まわりの通路の幅が確保されている席です。

「入れるかどうか」ではなく「座れるかどうか」が問題なので、これは大きいです。店に入れても、車椅子のまま着ける席がなければ、結局落ち着けません。

BLUE SIX COFFEE

こちらは1階にトイレがあり、建物にエレベーターがあります。

この規模の店でエレベーターがあるのは、正直めずらしいです。小さい建物ほど、上の階はあきらめることになるのが普通だからです。

カフェの席から見た園内。食事をしながら広場を見渡せる

弱点は、駐車場がないことです

正直に書きます。明治公園の中に駐車場はありません。公式サイトにも「周辺の有料駐車場をご利用ください」と書かれています。

車で移動している家庭にとって、これはかなり効きます。障害者用の駐車区画をあてにして行くことはできません。周辺の駐車場を先に調べてから行ってください。

駐車の制度については障害者駐車許可証の申請に書いていますが、許可証があっても、停める場所そのものが無ければどうにもなりません。

行き方

住所は東京都新宿区霞ヶ丘町内ほか。国立競技場のすぐ隣です。

  • 都営大江戸線 国立競技場駅 徒歩9分
  • 東京メトロ銀座線 外苑前駅 徒歩9分
  • JR総武線 千駄ヶ谷駅 徒歩10分
  • JR総武線 信濃町駅 徒歩13分

都営バスなら「明治公園前」または「霞ヶ丘」で降りられます。

徒歩の分数はどれも同じくらいに見えますが、駅のエレベーターの場所によって、実際にかかる時間はかなり変わります。大江戸線の国立競技場駅は地下が深いので、乗り換えのない路線で行けるなら、そちらのほうが楽なことがあります。

まとめ

この公園を推したい理由は、設備が揃っているからだけではありません。

足りなかったものが、あとから足された場所だからです。ユニバーサルシートが無かったころは、おむつ替えのために帰っていました。いまは一日いられます。

行った先に無かったとき、言っても無駄だとは思わないでください。ここは、言った先に付いた場所です。

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